夜の平穏は取り戻された。だが彼は帰らなかった。行ってしまったのだ。この地をあとにして。それが彼女自身のためであるとしても……少女の心が安らぐことはなかった。邪剣ソウルエッジ。彼は再びその力を追い求めて行ったのだろうか? ――いくつの夜を彷徨うことになるだろう? 冷たい夜風に吹き流されてゆく一羽の蝶。天を離れ孤独に流れる星のように。あらゆる重みから解き放たれた魂のように。 すべてを内に秘め、何者にもうかがい知れぬ表情のまま、彼女は静かに扉を押した。
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