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帝都ウィーン


 神聖ローマ帝国の都、ウィーン。ハプスブルク家の支配化の下、ヨーロッパ最大の都市として発展してきたこの都市は、“仮面の皇帝”の俗称で親しまれる人物によって空前の繁栄を謳歌していた。

 そんなおり、遥か西方から不穏な噂が立ちのぼる。
 「オスマン帝国の帝位が簒奪されたらしい。」
 「新しいスルタンは西方へと軍を進める準備をしているらしいぞ!」

 その噂がウィーンに届くか届かぬかといううちに、新スルタン・バルバロスは軍を動かす。バルバロスはまたたくまにベオグラードを陥落させ、ロードス島を奪い取るとモハーチの戦いでハンガリー王国を打ち破った。鬼神のごとき強さを発揮するオスマン帝国軍の陣頭には、いつも謎の巨人が立っていたという。

 数年の後、バルバロス大帝率いるオスマン帝国軍は、神聖ローマ帝国最後の防波堤ギュンス要塞を突破し、帝都ウィーンを包囲した。