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使用武器:日本刀
武器名:獅子王(御剣と同じ)
流派:天賦古砕流・改(御剣と同じ)
年齢:28歳
生年月日:6月8日
家族構成:親兄弟は不明。内縁の妻と生まれたばかりの娘あり。
出身地:サザンプトン/イングランド王国 (?)
身長:171cm
体重:65kg
血液型:AB型

 

 アーサーは、自分の親兄弟を知らない。生まれはイギリスの港町で、物心ついた時には一人で生きていた。大西洋貿易航路の拠点に当たるその街では、浮浪児でもその日一日を過ごすだけの小銭稼ぎはいくらでもできた。
 八歳の時、親しくなった水夫に誘われて、彼は船に乗った。商船の雑用係として海の上で暮らす日々は、楽しかった。だが、船のマスコットとして水夫たちに可愛がられ、世界中を巡る旅は、わずか2年で終わりを告げた。遠い東の国――黄金の島と謳われる日本を訪れた時、取り引きの相手だった堺の豪商が彼を養子として引取ったのだ。
 その商人は富の証として、西洋の品物をコレクションするのと同じ感覚で彼を引取ったのだが、わずか十歳の子供にそんな大人の酔狂など理解できるわけがない。初めて父と呼べる人を得た彼は有頂天だった。養父に少しでも気に入られるように、日本語も行儀も手習いも懸命に覚えた。日本人たちは「日本人のように振る舞う異人の子」を珍しがり、やがて養父は請われるままに、彼を得意先である豪族に行儀見習いの形で献上した。
 戦場で、彼の容姿は格好の標的だった。矢が、刃が、鉛の弾が彼に襲い掛かる。生き残るには、がむしゃらに戦うしかなかった。そして幾多の戦場を経、腕に自信もついた頃、ある日突然彼は気づいた。
 ここにいるのは、日本人でも異人でもない、拠り所を持たぬ一個の修羅である、と。
 日本人たちは、ただ好奇の目で自分を見るだけで、決して一人の漢(おとこ)としては見てくれない。だからといって、既に故郷の言葉も忘れた彼が、西洋人に戻る術もない。
 とてつもない不安と焦燥が、彼を襲った。
 どうすれば、人として認められるのか―――思い付くのは、戦うことだけだった。手柄を立て名声を上げる、誰にも為し得ない大事を成し遂げる!
 何を成し遂げればいいのかも判らないまま、彼は主家を出奔し、戦場を駆け巡った。強くなるために、何度も死線を潜り抜けた。
 その結果失ったものは、人々がガラス玉のようだと誉めそやした碧眼の片方、得たものは無数の傷と、誰にも負けないという自負と、自分の影にひっそりと寄り添う色街育ちの愛しい女。
 混血の赤子が産声を上げた頃、一つの噂が彼の耳に届いた。
 西洋の、異形の騎士。そしてソウルエッジ。
 今だ成すべきを見出せずにいた彼にとって、それは一つの啓示のようだった。
 その戦士を倒し、無双と言われる剣を得れば、今度こそ人々は自分の実力を認めるかもしれない。そうすれば恋人と祝言を挙げられるし、子供が奇異の目で見られることもないだろう。
 女と乳飲み子を残し、彼は二十年ぶりに船に乗った。
 帆布が出港の風を孕んだ瞬間、それまですっかり忘れていた生まれ故郷の風景が、隻眼の奥に幻のように蘇った。

 

   

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