ソウルエッジとナイトメア、
及びその組織に関する報告

 全ヨーロッパを恐怖に包み込んだ、紅い眼の青騎士「ナイトメア」と彼に従う異形の怪物達の群れに関する詳しい情報の収集。それは、一連の事件の生存者が極めて少なく証言がほとんど無い為、難航を極める作業であった……。その報告書をここに公開することにする。

【その存在】

1. 概念
 三年前セルバンテスの体が崩壊したときに偶然にもジークフリートが柄を握った事で、かろうじて消滅する運命から逃れたソウルエッジは、自分の身を守ることを覚えたと思われる。そんなソウルエッジの意思もあって、自分と宿主である青騎士ナイトメア(=ジークフリート)に直接かかる危険を減らす手段として、「組織としての盾」を構成した。
 但し、アイヴィ、アスタロス、リザードマン各人には、組織されているという意識はない。すなわちこの組織は、ナイトメアの「つもり」に過ぎないと言える。

2・組織図
※ PDFダウンロードコーナー「シュヴァルツ・シュトローム」参照


【構成メンバー】

1.チーフ・ギュールズ:第一の赤

フレデリック・シュタウフェン
 現在のソウルエッジ所有者であるナイトメアの実の父親。神聖ローマ帝国の騎士であったが、敗戦して帰国する際に、盗賊団シュヴァルツ・ヴィントの頭領をしていた息子にシュヴァルツヴァルト(黒い森)で殺害されている。
 ナイトメアは父親の復活の為に強い魂を集め、ソウルエッジに喰わし続けている。シュヴァルツ・シュトロームにおいて彼はシンボルとしてその筆頭に座しているが、はたして自分の為に息子が行っている虐殺をどんな想いで見ているのだろうか……。


2. オナー・アザール:栄光の青

ナイトメア(ジークフリート・シュタウフェン)
 異形の邪剣ソウルエッジを持つ、紅い眼の青騎士。その正体は3年前に邪剣ソウルエッジに魅入られたジークフリート・シュタウフェンという名のドイツ人青年である。虐殺を繰り返すその瞳から人間の感情を読み取ることは難しく、邪剣ソウルエッジに精神を喰われてしまった可能性も考えられる。しかし、組織そのものが「盾」をイメージしている事、父フレデリックがシンボルに挙げられている事、シュヴァルツ・シュトローム(黒い嵐)という組織名が、かつてジークフリートがリーダーだった盗賊団シュヴァルツ・ヴィント(黒い風)から名付けたと思われる事など、随所に宿主であるジークフリートの意思を感じるとる事ができる。
 ナイトメアの目的がフレデリックの復活である事も含め、ジークフリートはソウルエッジに完全に支配されているとは言えないだろう。両者の目的は共通しているが、強い魂を集める事で本当に死者の復活ができるのかどうかは疑問である。


3. シニスター・セイブル:災の黒

アスタロス(アズ・ストゥルサ・ウロウス)
 ナイトメアに付き従う異形の群れの中にあっても、その巨躯は一際目立っている。その正体は邪教集団フィグル・セステムスが産み出したゴーレムであり、また目的もソウルエッジの入手である。すなわち決してナイトメアに忠誠を誓っている訳ではないということだ。
 彼がナイトメアに手を貸し、ソウルエッジに魂を喰らわす理由はただ一つ。ソウルエッジにかつての力を取り戻させる事である。魔剣が力を取り戻し次第、ナイトメアからソウルエッジを奪う算段をしている。時が来ればソウルエッジを奪い、ナイトメアやアイヴィ等、強い魂を持つシュヴァルツ・シュトロームの各人を喰らわせる事により最高の魔剣を主人のもとへ持ち帰るだろう。ナイトメアもそれに気付いているらしく、アスタロスは普段ナイトメアの敵となりうる者を抹殺する役目にあり、ナイトメアの近くにはいないことが多い。その手段を選ばない残忍な性格は忠誠心の現れであるが、(形だけとは言え)同志であるアイヴィには嫌われている原因でもある。
 彼の真の主は邪教の大神官クンペトクーではなく、彼等邪教徒の神「執行者」である。したがって、もしも魂が足りない場合を考えると、やはり強い魂の持ち主であろう大神官クンペトクー、さらにはアスタロス自身も生贄となる可能性もある。……彼等の神は無慈悲な破壊神なのだ。

 
4. デキスター・パーピュア:幸運の紫

アイヴィ(イザベラ・バレンタイン)
 異形の群れの中にあって、ただ一人の人間。常にナイトメアの近くにいる女性。しかし、その剣が蛇や蔦の如く動く様は異形の群れに相応しく、異様である。
 その剣を制作する際に、ナイトメアの力を借りたという経緯があるため、恩を感じ行動を共にしていると思われる。ソウルエッジを破壊するのが彼女の目的であるが、ナイトメアがその所有者であることには気が付いていない。ナイトメアはうまくその事実を隠し、彼女をそばに置いているのだ。
 何故そこまでして彼女をそばに置くのか。実はアイヴィはソウルエッジが選んだ、スペアの宿主なのである。以前に消滅の危機にさらされた邪剣は自分の身を守ることを覚えたというのは前述したとおりだが、アイヴィの存在は、学習の結果、邪剣がとった手段ということになる。
 何故、彼女が選ばれたのか。ソウルエッジの破壊を望む彼女を身近に置くというリスクは決して小さくない。そこには驚くべき事実がある。アイヴィはソウルエッジの血を引いているのだ。かつて、セルバンテスに取りついた一組のソウルエッジは邪剣の子を創る事を目的としていた。その試みの一つとして、邪剣の気に満ちたセルバンテスに子供を作らせた事があった……。アイヴィはその時の子供である。ちなみに母親はセルバンテスが殺した「黒い尻尾」亭の主人の娘で、彼女は恐怖のあまり精神的に崩壊しかけながらもスペインから逃亡したのだ。……本能的に新しい命を宿しているのを彼女は知っていたのかもしれない。やがて、たどりついたイギリスで自らの死を悟った彼女は、少しだけの幸運を祈り、ヴァレンタイン家の前に生まれた赤子を置いた。そして、そのまま何処ともなく去り、力尽きたのである。
 虐殺に関して彼女は黙認している。彼女にとってはソウルエッジの破壊が第一で、その為ならば何をしても良いと考えているふしがある。おそらくナイトメアからソウルエッジ破壊の為に必要な儀式の一環と説明されているのではないだろうか。しかし、このままソウルエッジが力を回復していけば遠からず騙されていた事に気がつく時は来る、その時は必ず彼女はその報復に出るだろう。


5. ベース・ヴァート:卑劣なる緑

リザードマン(アイオーン・カルコス)
 異形の群れと呼ばれる理由であるリザードマンたちのリーダー。どうやらリザードマンの間では、戦闘能力の高さがそのままステータスになっているようである。アスタロスと同じく邪教集団フィグル・セステムスが産み出した自然に逆らった存在であり、目的もやはりソウルエッジの奪取であるが現在はおとなしくしている。魔剣が力を取り戻すのを待っているのだ。ナイトメアの指揮下において、彼は他のリザードマン達と共に時にはアスタロスのサポートをこなす。だが、普段は実行部隊として夜な夜な虐殺を行っている。加減を知らないので、暴れ過ぎるあまり痕跡を残したりする事もしばしばで、アイヴィがその後始末をする事もあるようだ。
 同じ邪教徒の配下ではあるが、アスタロスとは違う点がある。それは、アスタロスが破壊神の下僕であるのに対し、彼は大神官クンペトクーの忠実な私兵であるという事実である。


 

   

 

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