▲SOUL EDGE キャラクター資料館INDEX

   


セルバンテスの拠点とする港と彼の海賊船エイドリアン号。


 かつては比較的栄えていたセルバンテス一味御用達の港。しかし、ソウルエッジに魂を奪われたセルバンテス自身の手により、一味は壊滅、町の人間もその凶刃の犠牲となった。
 それから20年余りたった今も、セルバンテスはかつて根城にしていた「黒い尻尾亭」に潜み、邪剣の噂を聞き集ってくる人間を倒し、その魂をソウルエッジに食らわせているのである!

 ……スペイン出身の大海賊・セルバンテスの座乗する帆船で、原型はポルトガルで1503年に建造された武装商船(カラック船) である。この船は、最初は北欧の貿易商人に売却されてハンザ同盟所属の『貿易商船』となったが、再度売却されイギリス船籍の『輸送船』となる。だが次いでスペインに捕獲されてからは、フィリップ・レオン船長によってスペインの『私掠船』として行動していた。
 そしてフィリップ船長が戦闘で死亡すると、彼の息子セルバンテスにより、このカラック船はついに『海賊船』としての道を歩む事となる。
 この海賊船の船体形状は「特殊」かつ「先進的」である。艦首は上部が延長・閉鎖されて凌波性を増しており、形状的には後の“クリッパー・バウ”に近い。高い乾舷はカラック船の特徴そのままであるが、末広がりの断面形状や低い位置にある船首楼、そして何よりもその長い船体の為に、シルエットはガレオン船の様に攻撃的かつ精悍であった。また張り出した船尾楼と、やや高い位置に開口した砲門の配置には、当時出現しつつあった列強の戦列艦の影響が色濃く表れている。無論、いずれもセルバンテスによる、長年の経験と過去の戦訓を盛り込んだ改修の結果だ。
 しかし、彼は『父の形見の船』に対して、単に機能面にのみ重点を置いた改造を施した訳ではない。よく考えると、ここまで「特徴的」な船体は、海賊にとっては逆にデメリットであるはず なのだ。何故なら、海賊が襲撃を成功させる為に最も重要なのは、「極力悟られない様、通常船舶に偽装して相手に接近する」事だからである。…18世紀の『カリブ海の海賊』達ですらこの鉄則は守っていた。
 つまりセルバンテスにとり、これら一連の改修は「ステータスシンボル」としての意味合いの方が強かったという事になる。恐らく彼は、標的に対しては常に警告を発し、また軍艦に対してはいつでも受けて立つという自分の意思を「船」で示したのであろう。  ただし、この海賊船「エイドリアン」は、その港に係留された二隻のガレオン船や擱座したカラベル船同様、すでに稼働状態に無い様に見える。

 

   

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