▲SOUL EDGE キャラクター資料館INDEX

   



使用武器:両端に刃を設けた手製ヌンチャク
武器名:飛燕
流派:無双龍破
年齢:24歳
生年月日:10月23日
家族構成:両親・既に死別。妹・美美。
  日本人の娘・千恵を愛している。
出身地:北京/明
身長:5尺6寸(168cm)
体重:14貫目(55kg)
血液型:B型

 大帝国“明”は、偉大な永楽帝の没後、『北虜南倭』……というよりも、特に南方より侵入する「倭寇」に苦しめられていた。
 果たして、南蛮の戦列艦すらその航路を譲り、その艦長をして“東洋のバイキング”と言わしめた日系の海賊集団「倭寇」は日増しに略奪範囲を拡大。そしてとうとう帝国領土沿岸の漁村・港湾を全て壊滅させてしまう。−−ここに至り時の皇帝は、民を救う為、またかつての国威を復興させる為、さすがにその重い腰を上げた。つまり、「倭寇の源」日本に刺客を送り込んだのである。またそれには、隠された任務として、西洋にて最近聞くようになった英雄の剣“ソウルエッジ”の捜索も含まれていた。

 しかし当の刺客・李龍は、"ソウルエッジ"捜索には余り乗り気ではなかった。大体こんな“虫のイイ噂”に流される様だから祖国はなめられるのだ。
 だからしばらく潜伏しても"ソウルエッジ"の情報が掴めないと知るや、彼は早速戦国の世に隠れて「倭寇」撃滅を企てた。しかし実際の標的は「倭寇」にとどまらず、盗賊衆や名の売れた豪族/野武士、はてには戦国大名にまで及んでいる。
 無論、彼の行動は「命ぜられた任務」をはるかに逸脱していた。しかし、『将来祖国の仇となりそうな芽』をすべて摘み取ってしまおうという鉄壁の意思に、初めから迷いは無かったのである……但し、いくら「精神」が鉄壁であっても、人間の「身体」はそこまで頑丈ではない。その日、本州中部の有力な豪族を狙った彼は“らしくないミス”から負傷し、ついに山中に倒れてしまう。
 しかし、そんな彼を救ったのは、なんと「憎むべき倭人」の娘、千恵であったのだ。

 千恵は、彼が倒れた山中の近くで菜飯屋を営む八兵衛の娘である。だが、彼女に「母」と呼べる人はいなかった。戦国の世に於て女性は常に無力であり、千恵の母も戦乱に巻き込まれ、命を落としていた。そして母が死んだその日から、当時まだ幼かった千恵の唇は言葉を失くしてしまっていたが、言葉が無くとも悲しみを知る千恵は、氷のような男・龍に対してとても献身的だった。
 そんな千恵にほだされ、初めは警戒していた彼も次第に心が癒されていく。そして龍はいつしか彼女に惹かれていたのである。……彼は傷が癒えて後も、八兵衛の勧めるままに、菜飯屋でしばらく厄介になることにしたのだった。
 ところが、宿命は彼に安息を与えてはくれなかった。彼が仕入れの手伝いで村へ出掛けている間に、何者かが菜飯屋の二人を襲ったのである。なんと、最愛の千恵が凶刃に倒れていた!!
 「誰が、一体誰がこんな……!!!」
 ……破壊された菜飯屋の前に倒れる八兵衛は、流れの放浪剣士に襲われたと告げた。
 『御剣平四郎』という剣士なら彼も知っていた。諸国を巡る“孤狼剣士”としてその名は日本全土に轟いている。だが「流れの放浪剣士」は御剣だけではない。
一体、誰が……。
 だがその時、途方にくれていた彼の眼が、異様な輝きを放った。
 そうだ、わからないのなら、「剣士という剣士」を“狩って”しまえばいいだけではないか。もともとその為に俺は来たんだ! さらに、『御剣平四郎が、南蛮で噂の剣"ソウルエッジ"を手に入れるべく、大陸に渡ろうとしている』という情報が手に入ると、もはや李龍には迷う理由などなかった。当初の目的通り"ソウルエッジ"を捜し出せば、御剣は向うからやってくることになるのだから。そしてもし、千恵の仇が御剣ではなかったら……その時は、手に入れた"ソウルエッジ"で「剣士」狩りをすればいいだけだ。
 大陸に渡らんとする奴を先回りする為、李龍は明皇帝の召喚を待たずに、中国への帰支度を整えた。そう、愛する一人の娘のために。

 

 倒れる彼の両手は真紅に染まっていた。それが果たして相手の血なのか、己の血なのかは、朦朧とする彼にはもはや解らない。ただ"ソウルエッジ"を持った魔物が、自分の前に横たわっているのを認識する事が精一杯だった。
 「ふぅ」
 重い溜息をつくと、彼はゆっくりと"ソウルエッジ"に手を伸ばした…が、その手は大きく虚空を掴んだ。徐々に視界が赤く染まるなか、彼は最愛の者の名を口にする。
 「ち、え……千恵!! 」  千恵はゆっくりと目を開いた。まさに奇跡だった。背中には大きな刀傷が残るものの、彼女は一命をとりとめたのである。菜飯屋の前に倒れていた八兵衛を、旅の僧が見つけ、千恵ともども救ってくれたのであった。だが、千恵の為に泣き、千恵の為にヌンチャクを手にした龍が旅立って、既に一カ月が過ぎようとしていた。千恵は溢れ出る涙を抑えることが出来なかった。
 それから半年……龍との愛は新しい命を育んでいた。遠い異国の大陸を思い浮かべながら、千恵はそっとつぶやく。
 「あなた、この子を護ってくださいね」

 

   

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