▲SOUL EDGE キャラクター資料館INDEX

   



使用武器:バトルアックス
武器名:アポカリプス
流派:我流
年齢:35歳
生年月日:12月14日
家族構成:生き別れ、もしくは死別。インディアンの孤児・バングーを育てている。
出身地:ロンドン/イングランド王国 新大陸育ち
身長:70インチ(175cm)
体重:180ポンド(81kg)
血液型:不明

 

 アメリカ大陸のサバンナに独り生活する大男。しかし彼は土着の民ではない。

 ……彼はイギリスの、ごく普通の家庭“アダムス家”に生まれた男の子だった。父は骨董品屋を営んでおり、いつも変な年代物の彫刻やまがいものをつかまされている。ただ、当の妻も面白がっていた節があり、その証拠に父がそういった「ガラクタ捜し」の旅に出ても文句一つ言わなかった。いや、むしろ親子仲よく同行して外国への船旅をするくらいだった。そして帰宅してから言い合うのである。
 「こんなモノ、あの子の玩具にもならないわ! 返してきてあなた!」
 「そんな無茶な、おまえも取り引きするとき横に居たろう!?」
 年甲斐もなく、家のなかで追い掛けっこをする仲睦まじい夫婦と、それを見て笑うロック。そう、確かにあの日までは幸せな親子だったのだ……

 「ロック。よく話して聞かせた、伝説の"ソウルエッジ"が、遂に手に入ったんだよ」
 今回の「ガラクタ捜しの旅」でようやく悲願を達成した父が、客船の船室で我が子を前に何度も繰り返す。「英雄達の剣、夢にまで見た"ソウルエッジ"が、やっと……」
 その日は嵐で、幼いロックは泣き出したい程怖かったが、父は全く意に介していない。たまらず母が父を引き離すと、ロックをベッドに寝かしつけた。と、その時……!!
 −−ズシィーン!!!
 荒天の海に殷々と砲声が轟き、ロック達の船室直下で爆発が起こった! 泣き叫ぶ彼を抱き締めて立ち竦む母とその肩を支える父の耳に、船員の悲痛な声がこだまする。
 「海賊だぁっ!!」
 ……イタリアの『死の商人』ベルチーと一時の盟約を結んだスペインの大海賊・セルバンテスが、客船の航路が大きく西へ流されたのを見逃さずに攻撃したのである。しかもそのお目当ては、他ならぬ"ソウルエッジ"であったのだ!
 まずロックの父が"ソウルエッジ"を取りに船倉へ向け飛び出した。そして躊躇した後父を引き止めに母が船室を出る。「ロック、ママが戻るまで決して動いちゃダメよ!」
 しかし、両親は再びこの船室には戻らなかった。なぜなら、両親が船室へ戻る前に、この客船そのものが撃沈されてしまったからである……。

 ロックが気付いたのは、見たことも無い浜辺に独り打ち上げられた後であった。
 始めは両親を捜して泣き叫んでいたが、他に頼る者の無い「新大陸」をひたすら放浪する内、ロックは“過去の習慣や言語”と引き換えに『野性で生きる術』を身に付けるに至る。そのころになってやっと「自分以外の人間」であるインディアン達に巡り会えたが、彼等は「白い巨人」ロックを恐れ、近寄ることは無かった。そして唯一、部族抗争で孤児となったインディアンの子供が、成人した彼の安らぎとなったのである。……そんなロックのもとに、最近インディアン達の噂が伝わってきた。
 「海の向こうの人達(ヨーロッパ人)が、"ソウルエッジ"というモノを持っているらしい」

 "ソウルエッジ"と言う言葉に彼は聞き覚えがあった。そう、まだ物心つく前、よく耳にしていた言葉だ。寝るとき、食事中、そして誰かの腕の懐で聞いた言葉……彼の頭で、何かが像を結ぼうとしていた! ひょっとすると、"ソウルエッジ"を捜し出せば『自分の過去』が解るかもしれない、両親が見つかるかもしれない!!

 ロックは特大のバトルアクスを手に、海を越えた旅に出る。

 

 遂に彼は"ソウルエッジ"を手に入れた。その大きな手が"ソウルエッジ"を掴んだとき、嵐や風に怯えていた、子供の頃の記憶が鮮やかに蘇ってきた。
 母の笑顔や、父の大きな背中。温かい食事に、柔らかいベッド……それは、自分の甘えを全て受け入れてくれた、両親の愛情の思い出だった。
 しかし、彼の記憶は徐々にインディアン部族の孤児・バングーとの思い出と重なっていく。
 ロックの毛皮の裾を掴む彼の小さな手は、自分の苦しみを包んでくれた。
 甘えて抱きついてきた彼の柔らかい頬は、自分の哀しみを忘れさせてくれた。
 確かに、自分の両親はまだどこかで生きているかもしれない。でも、バングーの父は、母は…
 「……バングー」
 過去の思い出よりも、ロックは現在の生活と未来の幸福を選んだ。彼を守らねばならない。彼の元へ帰らねばならない! 新しい自分の「家族」の事を思い、再び新大陸を踏み締めたロックの第一歩は、優しく、そしてたくましかった……

 

   

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