▲SOUL EDGE キャラクター資料館INDEX

   


傭兵ジークフリートの参加する、ドイツ南西部におけるオストラインスブルク城攻略戦。

 独立騎士ステファンと、アンドレ候の帝国内における戦争。ステファンの居城は一見城塞都市と錯覚するが、単体の城で、4重の城郭は片面半径3キロを越える。この為過去の攻城戦ではびくともしなかったが、「兵士突入戦」ではなく、巨大砲撃兵器により城郭を飛び越し、直接本塔を壊滅せしめるアンドレ候の戦術の前に、遂に屈しようとしていた。

 ……ドイツ南部ライン川東岸に構える「オストラインスブルク」城は、中世中期に帝国貴族から分離した「独立騎士」によって構築されたものなのだが、水深のあって川幅の広い箇所に城門を開き、岸壁にそって数キロに渡る城郭を巡らせた姿は、まるで「城塞都市」であった。当然過去の戦闘にはびくともせず(何しろ並のカノン砲・カルバリン砲では打ち抜けない程懐が深かった)、自由都市的存続が可能だったのである。
 しかし、隣接する諸候・アンドレ=キアシュは、「突入して城を占拠する」のではなく「城郭を無視して直接本塔を破壊する」作戦を思いつく。地下にトンネルを掘って崩してしまう戦術もあるが、「オストラインスブルク」城の城壁は地下深くまで到達しており、それすらも叶わなかった。そうなると臼砲・曲射砲の様な兵器で「上から」攻撃するしかないが、そんな高価な兵器を集中運用できるはずがない。
 そこでアンドレ候は、時代遅れの「攻城兵器」を復活させたのである。カタパルトやトレビュシェットはともかく、ローマ時代のオナガーまで復元・改良して大量に用意させたらしい。
 ……それら「復元兵器」の特徴は、全てが車輪を持っている事と、大型である事、そして発射腕が連装である事にある。中には全高50mもあろうかというものや、4連装のものまであったらしいが、これらに安全性は考慮されておらず、連続使用に耐え得るものでもない。そもそも過去の攻城戦では、その場で攻城兵器を組み立て、設置した後「用意、ドン」で攻撃を開始、相手が根負けするまで包囲戦を継続していたのだ。本当に役に立つのかと誰しもが首を傾げたが、予想に反してこれらの兵器は大活躍したのである。
 アンドレ候は離れの砦を占拠して橋頭堡にすると、まず10門以上のカノン砲を据えつけた。ここまでは先人の歩んできた戦術だが、その後彼は、後方で完成させた大量の攻城兵器群を、馬によって城郭最北端に急速展開させたのである。そして、弩弓兵、マスケット銃兵が敵の攻撃を牽制する中、カノン砲による支援砲撃の後方より、その“巨大な二本の腕”から真っ赤に熱した「カノン砲用の弾」を降らせたのである。
 攻城兵器の発射したカノン砲弾には、無論火砲ほどの「威力」はない。だが、空に弧を描いた後、急角度で城郭内に落下した無数の“灼熱の砲弾”は、城壁を構成する漆喰やモルタルを熔かして粉砕した。
 ……城郭北端の区画が壊滅し、そこにアンドレ候の真紅の軍旗が翻ったのは、戦闘開始から9時間後のことであったという。
 ゲーム画面に登場するのはその内の3種であるが、ここに挙げた2種が代表である。特に「重トレビュシェット」こそが文中の“50m攻城兵器”であり、攻城戦には10数基が投入された。射程よりも、その「撃ち上げる高さ」が凄まじかったらしいが、1回の射撃に1時間以上を要する上に安定が悪く、耐用射撃回数も8回無かったそうである。

 

   

©NBGI

 ※このサイト内に掲載されているテキスト、画像などの無断転載は一切お断りします。