▲SOUL EDGE キャラクター資料館INDEX

   



使用武器:カタール×2
武器名:カーマ&マーラ
流派:我流
年齢:43歳
生年月日:8月25日
家族構成:両親は鬼籍に入っている。
  兄弟が4人いたが、いずれも戦災により死亡。
身長:74インチ(180cm)
体重:176ポンド
血液型:A型

 新大陸発見を促した“大航海時代”以降、ヨーロッパは新たな局面を迎えていた。それは宗教色強化による芸術の謳歌であり、新航路発見による貿易の活性化であり……植民と征服による戦争の激化であった。
 事の善し悪しはともかく、この情勢は「商人」達には好都合であったといえよう。チャンス到来! とばかり、彼等は国境を越えたあらゆる商売に手を染め、わずか一代で巨万の富を築く者も続出する。なかでも南イタリアのブルク家は、スペインの“無敵艦隊”との関わりを契機に、武器商人……『死の商人』として裏の世界に君臨するに至っていた。

 「……よし、その秘剣"ソウルエッジ"とやらを入手しろ!!」
 『私の懐に無いものなど存在しない』とまで豪語するブルク家頭首・ベルチーの『物欲を満たす目標』が、どうやらまた決まったらしい。“東洋の黄金伝説”を求める事業が発動したばかりなのに、今度は“噂にすぎない”剣を探すという。これには兄弟達も首を傾げたが、当のベルチーは無論本気だ。
 ……当然、この計画も実行する事に決定。但し計画の補佐には、『煮え切らない』ブルク兄弟に代わり、先の事業から右腕となった青年・ヴォルドが起用された。
 ベルチーは、文字通り「あらゆる」手段に訴えて捜索を開始する。まともなルートが駄目と解るや、彼は軍隊や公的機関を動かした。時には荒くれ共から情報を高額で買ったりもした。勇名を馳せた海賊と掛け合い、彼に探させた事もある。だが、何れの手段を以てしても、結局"ソウルエッジ"は手に出来なかった……。そして、進展の無さに業を煮やしたベルチーは、とうとう船団を雇い、己の手で世界中を捜索する(彼曰く『冒険の』)旅に出たのである。
 ブルク一族の懸念をよそに出航した船団は、地中海を離れ喜望峰を経由し、舳先を一路東へ向けた。途中、アジア諸港で珍品や古今の武具、工芸品を収集しながらの航海は至って順調。荒天に遭遇することも無く、まさに順風満帆と思われたその時−−
 「馬鹿な……そんな、馬鹿な!!」
 財宝に囲まれた船室でヴォルドと語らう彼の耳に、伝令の震える口から悲報……列強2国による本土での戦争、世に言う「イタリア戦争」の勃発が伝えられた。
 もともと列強の侵略や諸国紛争で政情不安定だったイタリアにそれを防ぐ術はない。たちまち戦火は国土を蹂躙したが、皮肉にも『武器商人』として名を轟かせていたブルク家は、「お得意先」から真っ先に狙われる結果となった。つまり、資産をことごとく没収されてしまったのである。
 故国に戻っても既に帰るべき家もなく、半狂乱となったベルチーの怒りの矛先は、やがて狂気を生んだ。……ここまできて我が財宝を奪われてなるものか、己の命の源は己で守ってやる……!
 とある小島を買い取ったベルチーは、ヴォルドと共に船団に残る全ての財宝・アジアの武具を、深く深く掘った縦穴に移し、完成の暁には自らをその楯とすることを誓った。
 そう、これは富豪ベルチーの、「最後の一大事業」なのだ。

 ……この秘倉の完成した時には、故国の戦火はとうにおさまっていた。主ベルチーも既に他界し、忠実な部下ヴォルドも年を重ねていた。長い縦穴生活で視力も衰え、思考も失われていた彼の“生きる糧”とは、唯一この秘倉の財宝を護る事にあるが、彼の頭にはもう一つだけ、『過去の残像』が残っていた。長い間『それ』は混沌としていたが、最近この穴の財宝を狙う者達の断末魔から徐々に鮮明となり、そして遂にヴォルドは思い出す。

 ……ベルチー様、大丈夫デス。"ソウルエッジ"ハ、必ズコノ私ガ探シ出シテミセマス……

 

 これだけを捜していた。これだけが心残りだった。目的の「もの」を見付けたヴォルドは、ゆっくりと膝まづいた。「喜び」の表現に関して、彼はおぼろげな記憶しか無い。が、ベルチー様ならきっとこうしたであろう……。"ソウルエッジ"を手にした彼は、愛おしそうにそれを頬擦りした。
 “自宅”に帰ったヴォルドは、その為だけに空けられていた空間に"ソウルエッジ"を奉納した。他の宝物と完全なる調和を果たしている"ソウルエッジ"を眺め、ヴォルドは永らく感じたことのない安息を覚えるのであった。
 ここに至り、ついに亡き主とその右腕の望みは、かなえられたのである。
 地下深く、彼の“自宅”には、主ベルチーが座るはずであった、おびただしい数の宝石に彩られた「玉座」がある。そこには全ての目的を果たしたボルドが、ゼンマイの切れた時計の様に座っていた。彼はその止まった時の流れの中で、過去の記憶をまさぐっていた。そして記憶の中に、ボルドは「我が主の新たなる命令」を読み取ったのである。
 『"ソウルエッジ"を、守れ』
 −−……ゼンマイの切れた時計は、再び時を刻み始める……

 

   

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